▌環境への取組み状況
「環境自主行動計画」「容器包装の3Rに係る自主行動計画」取り組み状況について(2014年度実績)
Ⅰ 温暖化対策(CO2排出抑制対策)
1. 生産活動に係るCO2排出抑制対策
(1)数値目標
温室効果ガスのなかで、最も構成比の高いCO2の排出量について、生産高(10億円当たり)を対比とした原単位ベースで削減を図る。基準年を2009年度とし、目標年次である2020年の間に2011年度から原単位で年率1%削減する。
(2)2014年度実績
CO2排出量実績(生産部門)
2009 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
CO2排出量 | t-CO2 | 857,625 | 944,855 | 951,851 | 1,084,977 | 1,046,704 |
CO2排出量原単位 | t-CO2/10億円 | 757 | 811 | 813 | 932 | 839 |
CO2排出量原単位基準年(2009年)比(%) | — | 107.1 | 107.4 | 123.1 | 110.9 |
東日本大震災直後の2011年度から引き続き、2014年度も夏季、冬季の節電要請や電力を始めとしたエネルギー価格の上昇等に対応するため、各社一層の省エネ対策に取り組んできた。しかしながら、主要なエネルギー源である電力のCO2排出係数は、東日本大震災による原子力発電所の稼働停止に伴い、急激に上昇しており、その結果、2011年度以降、目標を達成することが困難な状況となっている。2014年度は、基準年(2009年度)に対して、CO2排出量原単位(生産高10億円当たり)ベースで+10.9%であった。
2. 物流に係るCO2排出抑制対策
(1)数値目標
製品の物流・配送に関し、自社配送および委託配送によるCO2の排出について、売上高を対比とした原単位ベースで削減を図る。基準年を2009年とし、目標年次である2020年の間に2011年度から年率1%削減する。
(2)2014年度実績
荷主分野を含んだ物流に係るCO2排出量・原単位実績
2009 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | |
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CO2排出量(t-CO2) | 333,684 | 332,256 | 340,409 | 341,031 | 342,060 |
CO2排出量原単位(t-CO2/10億円) | 285.2 | 274.9 | 277.8 | 274.5 | 273.1 |
CO2排出量原単位基準年(2009年)比(%) | — | 96.4 | 97.4 | 96.3 | 95.7 |
基準年度以降、配送コースの削減・統合、共同配送の推進、積載率のアップ等の物流面の合理化及び、エコドライブの推進、低燃費車の導入により着実に目標を達成してきており、2014年度は、原単位ベースで基準年(2009年度)比▲4.3%となり、目標を上回る削減率を達成した。
Ⅱ 廃棄物対策
(1)数値目標
総廃棄物の再資源化率の数値目標として、2011~2020年度の期間、70%を最低基準とし、80%を維持し更に向上させる。また、そのうち食品廃棄物の再資源化率を2011~2020年度の期間、食品リサイクル法で定められた85%を最低基準とし、90%を維持し更に向上させる。
(2)2014年度実績
廃棄物発生量と再資源化率の推移
2011 | 2012 | 2013 | 2014 | ||
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総廃棄物排出量 | 262.6 | 267.5 | 266.8 | 266.5 | |
リサイクル量(千トン) | 234.8 | 241.6 | 235.4 | 238.6 | |
再資源化率(%) | 89 | 90 | 88 | 90 | |
食品廃棄物合計 (注1) | 174.1 | 180.6 | 180.1 | 180.6 | |
リサイクル量(千トン) | 167.5 | 174.3 | 169.8 | 170.7 | |
再資源化率(%) | 96 | 97 | 94 | 95 | |
非食品廃棄物 | 88.6 | 86.9 | 86.7 | 85.9 | |
リサイクル量(千トン) | 67.3 | 67.3 | 66.6 | 67.8 | |
再資源化率(%) | 78 | 77 | 77 | 79 |
食品廃棄物の再資源化については、現状ではほとんどがリサイクルされるようになっており、前年に対しては、ほぼ同程度リサイクルされている。
食品以外の廃棄物では、汚れの無い廃プラ類の有価化等廃プラ類の分別化、汚泥処理システムの改善、その他焼却等の取り組みを進め、再資源化率は前年比79%と2ポイント向上、総廃棄物の再資源化率は、過去最高の90%となり、目標を大きく上回る実績を達成した。
以上の取り組みにより、過去最高値であった2012年度の同程度の再資源化率を達成した。
Ⅲ 容器包装の3Rに係るプラスチック容器包装削減対策
(1)数値目標
2004年度を基準年として、2015年までに生産高原単位(10億円当たりのプラ容器包装排出量)対比で13%の削減を最低基準とし、更なる削減を図る。
(2)2014年度実績
廃棄物発生量と再資源化率の推移
2004 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | ||
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排出量原単位(t/10億円) | 31.5 | 26.5 | 25.7 | 25.7 | 24.6 | 25.5 | |
原単位の基準年度(2004)比増減率(%) | — | ▲15.9 | ▲18.5 | ▲18.6 | ▲21.9 | ▲19.0 |
容器包装の薄肉化・減容化に取り組んできた結果、2014度の排出量原単位は25.5トン/10億円で、基準年である2004年度(31.5トン/10億円)比19.0%の削減となり、目標とした削減率を達成することができた。